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ポストプロセッシングスタックで
華やかなエフェクトを実現

  • アーティスト向け

<このページで学べる内容>

Unity のアーティストにとって重要なツールセットの 1 つである ポストプロセッシングスタック の最新の更新について簡単に内容を説明します。また、スタックのスキルを向上させる追加リソースを 3 つについても紹介いたします。 ポストプロセッシングとは、画面への表出前にカメラのイメージバッファに対して全画面のフィルターやエフェクトを適用するプロセスです。エフェクトは物理カメラとフィルムのプロパティをシミュレートするため、コーディングやセットアップの時間はほとんど必要とすることなくコンテンツのビジュアルクオリティーを大幅に向上することができます。

1)スタックの内容

このスタックは、エフェクトのセット全体を単一のポストプロセッシングパイプラインに統合する優れたエフェクトです。単一パイプラインのセットアップには、エフェクトが常に正しい順番で設定される、多くのエフェクトを単一のパスに統合できる、すべてのエフェクトが UI 内でグループ化されてユーザー体験が向上するというメリットがあります。

エディター内のパッケージマネージャーから、テストおよび検証済みバージョンのパッケージにアクセスできます。最新の開発ブランチの PostFX v2 は、引き続き GitHub 上で提供されます。

含まれるエフェクトは次の通りです。

アンビエントオクルージョン
自動露出
ブルーム
色収差
カラーグレーディング
被写界深度
グレイン
レンズの歪み
モーションブラー
スクリーンスペースリフレクション
ビネット

2)新機能

多くのエフェクトについて、1 つのパスで適用を最適化するために書き換えがされております。1 つのグローバルボリュームを適用し、その合間にエフェクトがオーバーライドされる小規模なボリュームを追加できるように、ボリューメトリックワークフローが追加されています。

また、以前はカメラへ適用してアセットとしても編集できるプロファイルがあった部分にも、新しいコンポーネントを使用できるようになりました。

  • カメラの上に適用される、ポストプロセスレイヤーコンポーネント
  • エフェクトが適用されるトリガーに含まれるボリュームに使用される、ポストプロセスボリュームコンポーネント
  • ビジュアルデバッグツール用の、ポストプロセスデバッグコンポーネント

3)リソースベスト3

ドキュメントとスターターガイド

このスタックの最新バージョンと便利なクイックスタートガイドは、GitHub またはパッケージマネージャーから入手できます。

ブログ記事より:アップグレードした、美しいビジュアル

Josh が執筆したこちらのブログ記事には、最新機能の概要、セットアップ方法、他のシステム(Timeline や Cinemachine など)での使用方法、モバイルコンテンツでの使用についての詳しい説明があります。使用を開始する前に必読の記事です。

エフェクトの適用方法を一歩ずつ。

Josh はまた、Unite のセッションでエフェクトをオンにして適用する方法の詳しい手順を説明しています。下に示した、高画質のテクスチャと巧みなライティングが設定されたアセットストアの見栄えの良いシーンを使用し、ポストプロセッシングエフェクトを追加することで美しいシーンへと変化させます。カメラフライスルーにのみ必要となってしまいますが、コーディングはほとんど必要なく、アニメーショントラックまたは Cinemachine のドリートラックを使用して行うことができます。

Unity-post-processing-effect-stack2

セッションの前半では、グローバルプロフィールの設定方法、必要な場合にグローバルプロフィールをオーバーライドする方法、個別のポストプロセッシングプロフィールの適用方法、プロフィール間のブレンド方法(いずれもとても簡単です!)について説明しています。

セッションの後半では、これらのエフェクトをシネマティックや映像制作のアプローチからどう考えて使用するのか、さらにそのデバッグ方法について説明しています。対象のセッション部分は 22:00 頃です。

最後に、まだお試しになっていない方は是非Unity Hubをご参照ください。ここでは Unity の最新のバージョン、ベータ版、さらに多数の学習チュートリアルをダウンロードすることが可能です。また、2D プロジェクトと 3D プロジェクト用だけでなく、新しいスクリプタブルレンダリングパイプライン用のテンプレートを含む各種テンプレート、ポストプロセッシングスタックなどのいくつかのパッケージを使用したサンプルプロジェクトも用意されており、ご利用の際に役立つものとなっております。

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