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フローとシンプルさ:ゲーム成功の重要な要因
こちらの明確かつ簡潔で楽しい Unite セッションでは、講演者の Curtiss Murphy 氏が効果的なゲーム設計の 2 つの重要なコンセプトであるフローとシンプルさについて考察しています。
フローは以下の 4 つの要素から構成されます。
- 目標地点:プレイヤーがもっとゲームをやりたくなるように、必ず明確な目標を用意します。勝利する、倒されない、プレイヤーが自分で定めた目標など、わざわざ言われなくてもわかるような目標を Murphy 氏は「最高の目標」だと言っています。
- フィードバック:自然な帰結やレベルなどによって、即時であろうとなかろうと、プレイヤーが常に進行状況を確認できるようにします。
- プレイヤーの気が散らないようにする:プレイヤーをうんざりさせないように、設計をシンプルに保ちます。Murphy 氏は、デザイナーがプレイヤーにいろいろと見せすぎることが「最大のイライラの原因」であることが多いと指摘しています。
- ちょうどよさ:難易度と時間/スキルのバランスが適切になるようにします。これがフローに取り組むうえで最も難しい部分です。Murphy 氏は、しっかりとテストプレイすることを推奨しています。
シンプルさは以下の 4 点にまとめられます。
- 核:設計を根幹まで切り詰めます。
- 少数に絞った選択肢:プレイヤーに選択肢を与えすぎないようにします。数としては「3」が最適です。
- 直感的:最高の体験とはいかないまでも、優れた体験を目指します。
- プレイヤーの視点:誰向けに設計しているかという視点をなくさないようにします。特に、ゲーム開始時には複雑さを感じさせないようにします。
ゲームを目立たせる

数百万ものゲームであふれる市場で、一部のゲームが飛躍的に成功し、人気を得ている理由は何でしょうか。そこで、『Pirate Kings』、『Fruit Bump』、『The Walking Dead: No Man's Land』の驚異的な成功を支えたキーマンにインタビューして、ヒットゲームを市場で目立たせる 3 つの方法について記事にまとめました。
この記事を読むことで、ソーシャル面および感情的な共感を生む部分の強化、プレイヤーがゲームのレベルを進めるうちに起こるエンゲージメントの向上、既存市場のロイヤリティの利用など、成功の要因をつかむことができます。
VR ストーリーとプレイヤーのエンゲージメントを改善する

成長著しい VR 市場では、クリエイターが装飾を増やしたり、コンテンツを長くしたりすることに集中するあまり、ストーリーが忘れられてしまうことがあります。プレイヤーは VR 内のあらゆる場所を見ることができるため、クリエイターは 360 度くまなく作りこまれた「身の丈通り」の環境を作り、そして何よりも「イケてる」感を出そうと張り切ってしまいます。これを、Frank Capra 氏は映像製作における大罪と呼んでいます。
こちらのバーチャルリアリティにおけるナラティブデザインに関するブログ記事では、インタラクティブなストーリーテリングの重要性についても触れています。つまり、プレイヤーはそのゲーム中に次の目的地へどう操作して行くのかを常に把握している状態にある、ということです。例えば、意図的に音を使ったデザインをして、音楽や会話、エフェクトなどでプレイヤーを目的のアクションを取らせたり、逆に特定のアクションから遠ざけたりすることができます。あるいは「環境に語らせる」ストーリーテリングとして、プレイヤーが誰に成り代わっているのか、何が知っているのかを常にわかるようにするという手法も使えます。
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