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Unity公式デモプロジェクトを体験しよう

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<このページで学べる内容>

Unityには沢山の公式デモプロジェクトがあります。デモプロジェクトはUnityの機能やワークフローを理解するための教材の一つです。本記事ではそれらのいくつかを紹介したいと思います。  

Starter Assets - Third Person Character Controller

ダウンロードURL: https://assetstore.unity.com/packages/essentials/starter-assets-third-person-character-controller-196526?locale=ja-JP

厳密にはデモプロジェクトではありませんが、このアセットには三人称視点でキャラクター操作するための基本機能が入っており、これらを試すことでそれら機能の使い方を学ぶこともできます。様々なジャンルのゲームのプロトタイピングや、キャラクターコントローラーの構築を素早く行うためにも、このアセットを理解しておくことは大事でしょう。

Unity 2020 LTS以降で動作するようになっており、Cinemachineと (新しい)Input Systemパッケージを使って作られています。(このアセットをインストールすれば、両パッケージも自動インストールされます)

このアセットの詳細はUnity Blogの記事を参照してください。また、過去のUnityステーションでこのアセットの解説もしています。

さらに、一人称視点版のStarter Assetsもあります。

Dragon Crashers - 2D Sample Project

ダウンロードURL: https://assetstore.unity.com/packages/essentials/starter-assets-first-person-character-controller-196525?locale=ja-JP

2021年3月に公開された、Unity公式の最新2Dゲームのデモプロジェクトです。Unity 2020.2.7以降で動作します。

キャラクターのスケルトンアニメーションとインバースキネマティクス(IK)、タイルマップによるレベルデザイン、スプラインシェイプ、ピクセルアートツールなど、Unityの最新2D技術をベースに構築されたグラフィックやワークフローを確認することができます。

このアセットの詳細はUnity Blogの記事の他、こちらの動画の解説を参照すると理解が早く進むと思います。

Visual Effect Graph - Samples

ダウンロードURL:https://github.com/Unity-Technologies/VisualEffectGraph-Samples

ご存じの方も多いリポジトリだと思いますが、このサンプルは定期的に更新が行われており、現在はUnity 2020 LTSでも問題なく動作します。

VFX Graphのサンプルが多数収録されているプロジェクトです。2021年もいくつかのサンプルが追加されています。定期的にはチェックしておきたいリポジトリです。

新しく追加されたサンプルの解説を含め、VFX Graphの最新トピックスは2021年8月に公開されたUnity Blogの記事をご覧ください。また、Unity JapanのYouTubeチャンネルではVFX Graphに関する動画が多数掲載されているので、そちらも参考にすると良いでしょう。

ML-Agents DodgeBall

ダウンロードURL:https://github.com/Unity-Technologies/ml-agents-dodgeball-env

Unity上で機械学習の環境を構築するためのフレームワーク(パッケージ)であるML-Agentsもバージョンが2.0になり、新しい機能も追加されました。

たとえば、協調行動のトレーニングを明示的にサポートするようになり、複数のエージェントからなるグループを共通の目標に向かって行動させることも可能になりました。これのデモプロジェクトとしてDodgeBallがリリースされています。

Unity 2020.2.6以降で動作します。詳しくはUnity Blog記事をご覧ください。

※余談ですが、ギリア株式会社さんによるML-Agentsでサッカーロボットを構築した事例も非常に興味深いです。ぜひチェックしてみてください。

Navigation 2 SLAM Example

ダウンロードURL:https://github.com/Unity-Technologies/Robotics-Nav2-SLAM-Example

UnityではUnity Robotics Hubを通じて、Unity上でのロボット開発に必要な環境やツール、サンプルやドキュメントを提供しており、Unityにおけるロボティクス開発環境は日々進化しています。

このNavigation 2 SLAM Exampleは、UnityとROS 2を使ってSLAM(Simultaneous Localization and Mapping、自己位置推定と地図構築の同時実行)のシミュレーションと自律移動ロボット(AMR)のためのナビゲーションを始める方法を示すためのサンプルプロジェクトになります。

UnityもROS 2もサポートするようになり、より手軽にロボット開発やシミュレーションをUnity上で行えるようになりました。Navigation 2 SLAM Exampleの詳細含め、こちらのUnity Blog記事をご覧ください。

また2021年10月上旬には、ロボット・AIの分野で高度人材育成を手掛ける株式会社アールティさんと共同で、ROS対応ロボットの操作性をUnityでより向上させるためのロボット入門者向け教材をUnity for Industryで無償公開予定です。こちらもご期待ください。

Auto Showroom サンプルテンプレート

ダウンロードURL:https://developer.volvocars.com/3d/

自動車メーカー・Volvo Carsさんの「イノベーションポータル」というサイトからの提供になりますが、Unityも開発・制作に大きく関わっている自動車業界向けのデモプロジェクトです。

電動SUV「XC40 Recharge」の3Dモデルを使用した、写実的なショールームを再現したプロジェクトで、車もショールームも色や光などを自由に設定変更できるようになっています。

産業分野においてどのようにHDRPを使って表現を構築するかを理解することに最適なデモプロジェクトです。

Unity Blogにて詳細が解説されています。

Automotive HMI Template

ダウンロードURL:https://assetstore.unity.com/packages/templates/automotive-hmi-template-201095?locale=ja-JP

Unity上で自動車のHMI(ヒューマンマシンインタフェース)開発する人向けのデモプロジェクト(テンプレート)です。次世代の自動車デザイナーを育てる米国ミシガン州デトロイトにあるカレッジフォークリエーティブスタディーズ(College for Creative Studies)とのコラボレーションを通してインスパイアされ、制作されたものになります。

このプロジェクトでは、架空の自動車の中に3つのディスプレイを備えられております。各ディスプレイにはカスタムのUI/UXデザインが施されており、便利なキーボードマッピング機能でシミュレートできる数多くのボタンやスイッチが用意されています。HMI上のトランジションは、アニメーションステートとタイムラインを利用してアニメーションします。

また、シミュレーション・ダッシュボード、テーマ・マネージャー、マルチディスプレイ・ビルド・オプションなどのエディタ・スクリプトを作成する方法も、このプロジェクトで理解することができるでしょう。

Unity公式デモプロジェクトを見つけるには?

Unityの公式デモプロジェクトは、主にはUnity Asset StoreやUnityのGitHubからリリースされます。しかし素早く発見するには、Unity Blogを定期的にチェックするのが良いです。ぜひ今後も、Unityの公式でもプロジェクトをチェックしてみてください。

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