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チームワークフロー
ゲーム作りとは協力して作品を作り上げる行為です。Unityにはソース管理を使って、関係者全員が行った変更や更新をまとめて、チームが一体となってより素早く制作を進めるための機能が備わっています。
Unity TeamsとUnity Acceleratorサービスを使えば、1か所に集まっていてもクラウド上でも開発者とアーティストを団結させる手助けをしてくれます。

Unityはチームが協働するために役立つ。
ソース管理
Unity は、Perforce と Plastic SCM の 2 つのバージョン管理システムと統合されています。Unity プロジェクトの Perforce または Plastic SCM サーバーを設定するには、Project Settings > Editor メニューを開きます。Version Control の下にある、サーバーの設定(および Perforce のユーザー認証情報)の設定を行います。

バージョン管理を使用するようにプロジェクトを設定する。
Unity を導入しているチームは、Plastic SCM Cloud Edition を 5GB のストレージ・最大 3 人のユーザーの範囲内で無料で利用することができます。Plastic SCM for Unity を使えば、Unity で作業しつつ、自分の変更とチームメイトの作業を同期させたり、プロジェクトの履歴を参照したりすることができます。Plastic SCM の最近のアップデートについてはこちらの記事をご覧ください。
Git などの外部システム(および大規模アセットのより効率のよいバージョン管理に向いた Git LFS(Large File Support))を利用して、グラフィックやサウンドリソースなどの大きなアセットのバージョン管理を効率的に行うこともできます。 GitHub ホスティングサービスでの作業の利便性を高めるために、GitHub for Unity プラグインをインストールしてください。このオープンソースの拡張機能を使えば、プロジェクトの履歴を表示したり、ブランチで実験したり、変更点からコミットを作成したり、GitHub にコードをプッシュしたりといった操作を、すべて Unity の中で行えます。
Unity 向けの .gitignore ファイルも管理されています。これにより、Git リポジトリに入れるべきものと入れないものを決め、そのルールを徹底して遵守させることができます。

GitHub for Unity 拡張
Unity Teams を使うと、プロジェクト全体をクラウドに保存することができます。
ワークフローを効率化するための選択肢の 1 つとして頭に入れておくべきでしょう。クラウドにプロジェクト全体を保存することでプロジェクトのバックアップを取ることができ、またどこからでもアクセスできるので、Unity プロジェクトの保存や共有、共に作業する全員の Unity プロジェクトを同期させることがこれまでよりはるかに簡単になります。
Unity Accelerator
Unity Acceleratorは、チームのアセットのコピーをキャッシュすることで、待ち時間を削減します。これはつまり、誰か1人が実際にインポートを実行するだけで、その結果が自動的にUnity Acceleratorにキャッシュされるということです。チームメンバーが次に同じバージョンのアセットをインポートしようとした時 は、Unityエディターはローカルマシンでインポートプロセスを始める前にキャッシュをチェックするようになります。
Unity 2020 LTS では、Acceleratorのローカルの管理者用ダッシュボードが提供されています。これを使ってツールの設定を行ったり、ディスク空間の使用状況やどのくらいの時間保存を行ったかなどの統計情報を見たり、問題の診断を行っ てログを保存したりすることができます。

Unity Accelerator
オプションで、AcceleratorをUnity Teams Advancedと組み合わせて使い、Collaborateのソースアセットを共有することができます。これでCollaborateサービスからダウンロードを行うための時間を大幅に削減することができます。
要件とインストール手順をご覧いただき、Unity Acceleratorに関する詳細な情報をご確認ください。
Unity Build Server
Unity Build Serverを使ってビルドプロセスの負荷をネットワーク上のハードウェアに分散することで、チームの生産性を高めることを検討しましょう。このような処置を行うことで、クリエイティブのチームが必要な頻度でプロジェクトのビルドを行い、より自律的に反復修正を行えるようになります。
Unity プロジェクトのサイズや複雑さが挙がってくると、ビルドの生成にかかる時間がどんどん長くなっていきます。開発ワークステーションをプロジェクトのビルドに使っていると、チームがビルド完了まで待っている間、生産性が下がってしまいます。
Unity Build ServerはUnityを、Unityプロジェクトのビルド専用のバッチモードで実行します。チームメンバーは自分のペースでビルドを要求することができます。これでバグ修正やテストのために新機能をリリースするための待ち時間を削減できます。また、別のマシンでビルドすることで、各開発者が仕事をできない時間を減らし、チーム全員がもっと素早く反復修正を行えるようになります。
Unity ProとUnity Enterpriseのご契約者は Unity Build Server をご利用になれます。Unity Pro をご利用の方はアドオンパックをご利用になれます。また、Unity Enterpriseをご利用の方は、利用中のEnterpriseライセンスに応じた数のBuild Serverライセンスを受け取ることができます。

Unity Build Serverのセットアップ