目次
Plastic SCMクライアント
Plastic SCMのログファイルはどこにありますか?
プラットフォーム | |
Windows | %LOCALAPPDATA%\plastic4\logs |
Linux/Mac | ~/.plastic4/logs |
Plastic SCMのログ取得の設定方法については、こちらをご覧ください。
別のアカウントや組織でログインするにはどうすればいいですか?
新バージョンのPlastic UIでは、「Home」ボタンをクリックすることでアカウントを管理することができます。

また、コマンドラインから以下のコマンドを実行することで、ログイン、ログアウトを行うことができます。
プラットフォーム | |
Windows | plastic --configure |
Linux/Mac | macplastic --configure |
ワークスペース内の特定のファイル/フォルダに対してcm updateを行うことは可能ですか?
標準のPlastic SCMクライアントでは、ファイルやフォルダを1つだけ更新することはできませんが、Glounワークスペースを使えば可能です。標準のPlastic SCMワークスペースを使用したい場合、ディスク容量と更新時間を節約するためにdynamic workspaceを使うこともできます。
Plastic SCMによるUnityプロジェクト
Plastic SCMは、sceneやprefabなどのUnityファイルをマージできますか?
Plastic SCMは、Unityのsceneやprefabの変更をマージするためにUnity Smart Mergeツールを使用します。Unity Smart Mergeはマージがファイルを壊さないようにするのに役立ちますが、2人が同時にファイルの同じ領域を触った場合の競合を防ぐものではありません。ファイル上でのマージの競合を防ぐには、ファイルを編集する前にチェックアウトしてロックすることをお勧めします。
また、Unityのsceneやprefabをより小さなパーツに分解することで競合を防ぐことができます。例えば、SceneManager.LoadSceneAsyncをadditiveモードで使用すると、複数のシーンをランタイムで追加することができます。
ファイルを変更していないのに、変更中リストに表示されるのはなぜですか?
Unityなどのプログラムは、ファイルのタイムスタンプを更新することがあります。この場合、ファイルの内容が変更されていないにもかかわらず、ファイルが変更されたように見えます。
Plastic SCMの設定メニュー、またはUnityのオプション画面で、「タイムスタンプだけなく、コンテンツを確認してファイルが変更されたかどうかを判断」の設定を有効にすることで、タイムスタンプの変更を無視させることができます。
編集前にPlasticに強制的にファイルをチェックアウトさせることはできますか?
できます。Unityプロジェクトの場合、オプションメニューの「Enable Manual Checkout for Unity Assets」をクリックすると、編集する際にファイルがチェックアウトされるようになります。
Unityプロジェクトのどの部分がバージョン管理されますか?
UnityでPlastic SCMのプロジェクトを作成すると、ignore.confファイルが自動的に作成され、中にはUnityプロジェクトで無視すべきものがすべて含まれています。例えば、Library、Temp、Logのフォルダ内のファイルは管理されません。
ファイルを右クリックして無視に追加することができます。また、グローバルルールを設定し、すべてのリポジトリに対してファイルを無視させることもできます。Unityプロジェクトでのignore.confの詳細については、こちらを参照してください。
Plastic SCMはCloud Buildに対応していますか?
はい、対応しています。設定方法はこちらをご覧ください。
gitユーザーからの質問
Plastic SCMではgit rebaseのように履歴を書き換えることはできますか
Plastic SCMはバージョン履歴の書き換えに対応していません。
Plastic SCM クライアントを git リポジトリで使用することは可能でしょうか?
Plastic SCM のリポジトリをgitのレポジトリに同期させることができます。Plasticのリポジトリがローカルコンピュータにある場合は、基本的にgitクライアントを使うのと同じ体験になります。git LFSとサブモジュールもサポートしています。
ただし、Plastic SCMはバージョン履歴の書き換えに対応していません。
git rebaseなどを使って履歴を書き換えると、同期ができなくなってしまう可能性がありますので、ご注意ください。
gitレポジトリとの同期方法についてはこちらをご覧ください。
Plastic SCMにgit submoduleに相当するものはありますか?
Plastic SCMのリポジトリ内部で他のリポジトリを参照するには、gitのサブモジュールと同様にXLinksを使用できます。
Plastic SCMの差分はファイル全体のコピーを保持するのか、それとも変更分だけ保持するのか?
Plastic SCMはファイル全体のコピーをリビジョン履歴に残します。変更セットの中身は圧縮されますが、ディスクスペースを使用することになります。その代わりパフォーマンスが向上します。
ファイルロックとチェックアウト
なぜファイルをチェックアウトするのでしょうか?
ファイルを変更する前にチェックアウトする理由はいくつかあります。
- ワークスペースのツリーを検索せずにチェックアウトしたファイルの一覧を表示できるので、ワークスペースに多くのファイルがある場合にパフォーマンスを向上させることができます。
- ファイルをチェックアウトすることで、変更を加えていることを他のチームメンバーにお知らせすることができます。
- ファイルをロックしたい場合は、チェックアウトする必要があります。
ロックされたファイルを、誤って他の人が編集できないようにすることはできますか?
readonly.conf設定ファイルを使用すると、チェックアウトされていないファイルを強制的に読み取り専用にすることができます。readonly.confファイルをグローバル設定に追加すると組織内のすべてのリポジトリに適用することができます。特定のリポジトリに適用することもできます。readonly.conf ファイルの設定方法の詳細については、こちらをご覧ください。
管理者がファイルからロックを解除することはできますか?
チームメンバーがロックを解除するのを忘れて、コンピューターから離れることもあります。このような場合は管理者がコマンドラインのツールを使ってロックを解除することができます。
詳細は以下のコマンドを実行してご覧ください。
cm listlocks --help
cm unlock --help
マージ
マージツールを使って手動で競合を解決したいけどどうすればいいですか?
2人が同じファイルを触った場合、変更点をマージする必要があります。ソースコードやテキストファイルの場合、ファイルの異なる部分の変更は自動的にマージすることができます。しかし、ファイルの同じ行の変更は、手動でマージする必要があります。手動でマージする必要がある場合、マージビューに「競合を解決」ボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、Plastic SCMマージツールが開きます。
上記の例では、Aさんがあるファイルの変更をチェックインし、その後Bさんが同じファイルを変更しようとしている所です。Bさんが変更をマージしようとすると、マージツールが開き、4つのウィンドウが表示されます。それぞれのウィンドウには、ファイルの異なるバージョンが色別に表示されます。

ベース: (黄)Aさん、Bさんがファイルを変更する前のバージョンです。
同期先: (緑)現在チェックインしているバージョンで、Aさんの変更を含んでいます。
ソース: (青)Bさんがチェックインしようとしているバージョンです。
結果: 一番下のウィンドウです。競合が解決するファイルのバージョンです。
新しいPlastic UIの場合、「Merge Diagram」をクリックすると、ブランチエクスプローラビューで各バージョンを確認することもできます。
競合を解決するには、「Result」ウィンドウの中身を編集してください。各ウィンドウの上部にあるボタンをクリックすることで、上部のウィンドウの変更点を選択したり、選択解除したりすることができます。また、自分でファイルを手動で編集することもできます。
終了したら、「保存して終了」をクリックすると競合が解消されます。
マージツールのデモ動画はこちらでご覧いただけます。
マルチヘッドの状況を解決するにはどうしたらいいですか?
Plastic SCMでは、あるブランチで「ダブルヘッド」に遭遇する状況があります。
Plastic SCMリポジトリ(あるいはgitリポジトリ)にプッシュしたりプルしたりするときに、ソースとデスティネーションリポジトリで同時に更新された場合上のスクリーンショットのようにダブルヘッド状態になります。
ブランチを使い続けるには、どちらかのヘッドをもう一方のヘッドにマージする必要があります。手順は、他のブランチからの通常のマージと同じです。
マージするヘッドを右クリックし、「この変更セットからマージ」を選択します。
マージが終了すると、ブランチは1つのヘッドに解決され、通常通り使用することができます。
このシナリオのデモは、こちらのビデオをご覧ください。
パフォーマンス
リポジトリサイズが大きくなると、パフォーマンスは低下しますか?大規模なリポジトリのパフォーマンスを向上させるにはどうしたらいいですか?
Plastic SCMは大規模なリポジトリに対応できるように設計されています。多くのお客様が数テラバイトのPlastic SCMリポジトリを使用しています。
リポジトリサイズが大きくなっても、ブランチ、チェックイン、アップデートなど、共通の操作が遅くなることはないはずです。とはいえ、大規模なリポジトリで作業する場合、考慮すべきパフォーマンス項目がいくつかあります。
ワークスペース上でのパフォーマンス
ワークスペースに多くのファイルがある場合、Plastic SCMは変更されたファイルを検出するのに時間がかかることがあります。動作が遅いと感じたら、以下の方法を試してみてください。
Windows ユーザーはダイナミックワークスペースを有効にすることにより、ワークスペース操作のパフォーマンスが大幅に改善されるはずです。ディスク容量を減らすというメリットもあります。
新しいPlastic UIでは、ワークスペースを作成するときに「ダイナミックワークスペース」チェックボックスをオンにすることで、ダイナミックなワークスペースを利用することができます。
また、保留中変更画面のオプション設定を調整することで、パフォーマンスを向上させることもできます。
- 「検索するもの」タブの「ワークスペース内の変更されたファイルを検索」を無効にします。この場合、ワークスペースに追加したファイルは、自動的に変更待ちリストに表示されなくなります。
- 「移動の検出」タブの「移動されて名前変更されたファイルとディレクトリを検索」を無効にします。この場合、移動したファイルは、保留中の変更に「移動済み」として表示されなくなります。

UIパフォーマンス
大量の履歴を表示している場合、ブランチエクスプローラービューの表示が遅くなることがあります。日付の設定を短い期間に調整することで解決できます。
セキュリティとアクセス権
Plastic SCMクラウドの組織やレポジトリはIPアドレスによるアクセス制限をかけることはできますか?
できます。Plastic SCMのダッシュボードから、組織内の「設定」→「ネットワーク許可リスト」で、クラウド組織へのアクセスを制限することができます。
リポジトリにアクセスできる人の権限を設定するにはどうすればよいですか?
Plastic SCMには、パーミッションを制御するための3つのメニューがあります。それぞれのメニューから、異なるレベルの権限を設定することができます。
リポジトリサーバーの権限: 組織全体へのアクセス権限
権限: リポジトリへのアクセス権限
パス権限: リポジトリ内の特定のフォルダーへのアクセス権限
各メニューでは、ファイルのチェックイン、マージ、チェンジセットの削除、特定のブランチへのアクセスなど、組織内のすべてのユーザーとグループに対する権限を制御することができます。
Plastic SCMのパーミッションの詳細については、こちらをご覧ください。
Plastic SCM Cloudにアクセスするためのビルドマシンのアカウントはどのように設定すればいいのでしょうか?
Plastic SCMのサイトでビルドマシン用のアカウントを新規に登録し、それを使ってリポジトリにアクセスするようにしてください。